「タミー・フェイの瞳」(2022年)でアカデミー賞の主演女優賞を獲得したジェシカ・チャステインが、新ドラマ「サヴァン」の配信延期というApple TV+の決断に不満を表している。国内過激派による事件を未然に防ごうとする捜査官たちの姿を描く新ドラマは、9月26日から配信スタートの予定だったが、つい先日、無期限の延期が発表されていた。
これを受け、ジェシカはSNSに声明を発表した。「私はアップルとの提携を大切に思っています。彼らは素晴らしい協力者であり、彼らのチームを深く尊敬しています」と前提した上で「とはいえ、『サヴァン』の配信開始を保留にするという決定については、私たちの間で意見が一致していないということはお知らせしたいと思います」と明確にした。
配信延期の理由については発表されていないものの、9月10日にユタ州で起こった保守活動家チャーリー・カーク氏殺害に関連しているとみられている。ジェシカは「この番組を作り始めてからの5年間の間に、私たちはアメリカにおける多くの暴力を残念ながら目にしてきています」と続け、ミシガン州知事グレッチェン・ホイットマー誘拐計画、2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃、トランプ大統領暗殺計画、ミネソタ州議員の暗殺、ナンシー・ペロシ議長の夫への攻撃、チャーリー・カーク氏暗殺、最近のカリフォルニア州のABC関連ステーションでの銃撃事件、さらに300以上の学校銃撃事件にも言及した。「私は困難なテーマから逃げたことはありませんし、この番組がこれほど現実と重なっていなければ良かったと思ってしまいますが、残念ながら、重なっているのです」とコメントしている。