映画『ハリー・ポッター』シリーズの第1、2作でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督が、『ハリー・ポッターと呪いの子』が映画化されたとしても、オリジナルキャストの再共演は「実現しない」と明言した。シリーズ第1作『―賢者の石』および第2作『―秘密の部屋』の監督を務めたコロンバスは、原作者J・K・ローリングによるトランスジェンダーに関する発言が物議を醸したことを受け、ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)、エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)、ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)らがシリーズに復帰するのは「不可能」だと語っている。
コロンバス監督はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、「絶対に実現しない」「キャスト全員がそれぞれの意見を持っており、それは彼女の意見と異なる。だから不可能だ」とコメントした。
一方、ダニエル自身も『ハリー・ポッターと呪いの子』が映画化されたとしても、ハリー役に復帰する意向はないとしている。
ダニエルは2022年の同紙の取材で、「『ポッター』からうまく抜け出せたと感じられるようになってきたし、今の自分の状況にとても満足している。だから、もし戻るとなると人生にとって大きな変化になるだろう」「絶対にないとは言わないけど、『スター・ウォーズ』のキャストは戻るまでに30年、40年かかった。僕にとっては、まだ10年しか経っていない。今のところ、あまり興味がないんだ」と語っている。
一方、トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ役)は、11月11日に開幕するブロードウェイ舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」でドラコ役を再演することが発表されている。映画版オリジナルキャストが舞台版に参加するのは史上初めて。