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学生の半数以上が知っている「就職偏差値」 42%が「信ぴょう性ある」 企業選びも数値化の時代

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージ(Paylessimages/stock.adobe.com)
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 近年、就職活動の早期化に伴い、企業選びにおける情報収集の重要性が高まっている。その中で、webサイトや掲示板などを中心に、企業の就職難易度を偏差値で表した「就職偏差値」という言葉が広まりつつある。新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する株式会社Synergy Careerはこのほど、26年と27年卒業予定の学生200人を対象に「就職偏差値に関する実態調査」を実施、結果を公表した。

 調査によると、「就職偏差値」という言葉の認知度で、「よく知っている」「だいたい意味は分かる」「名前だけ聞いたことがある」を合わせた回答は58.0%。半数以上の就活生が認知していることになり、就活に関連する情報として一定の浸透が進んでいる様子がうかがえる。

 「就職偏差値」の信ぴょう性については、「非常に」「やや」を合わせた42.2%が「信ぴょう性がある」と回答。「全く」「あまり」を合わせた28.4%は「信ぴょう性がない」と否定的に捉えている。「どちらでもない」は29.3%だった。

 「就職偏差値」の意味については、「企業の入社難易度(62人)」が最多。次いで「待遇の良さ(35人)」「社員の優秀さ(29人)」「社会的ステータス(28人)」「話題性(27人)」だった。主に“入社の難しさ”を表すものとして理解されつつも、人によって解釈が分かれる指標となっている。

 「就職偏差値」を企業選びの参考にする割合は、「いつも」「ほとんど」「半分くらい」「ときどき」を合わせた48.0%だった。参考にする派としない派でちょうど二分される形となり、学生によって捉え方が大きく異なると言える。

 第一志望の企業に限ると、「とても気にする」「やや気にする」と答えた就活生は35.3%だった。一方で、「あまり気にしない」「全く気にしない」と回答した学生は36.2%で、ほぼ拮抗している。最も多かったのは「どちらとも言えない(28.4%)」で、多くの就活生が偏差値を完全に信頼できず、参考にするかどうか迷っているようだ。

 「就職偏差値」を調べるときに最も多く利用されているのは「webメディア(60人)」だった。半数以上の就活生がインターネット記事やランキングサイトなどを主な情報源にしていることが分かる。次いで多いのは「SNS(41人)」で、リアルな口コミや体験談を探す学生も多い。

 「就職偏差値」は就活生にとって一部では有用な指標として活用されている一方、信頼性や活用意義についてはまだまだ評価が分かれる存在と言える。

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