新卒大学生向けの就活情報サイト「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Careerはこのほど、26卒や27卒を対象に「ES(エントリーシート)作成時におけるAI利用の実態調査」を実施、その結果を公開した。
調査によると、ES作成におけるAI使用について、63.0%の人が「使ったことがある」と回答。一方で「利用したことがない」と答えた人は37.0%で最も多くなった。また、「毎回利用している」(13.0%)、「ほとんどのESで利用している」(21.0%)と答えた人は34.0%で、利用が二極化していることがわかる。AI活用が浸透してきているものの、使い方に慎重な学生も多く、万能なツールとしてはまだ受け入れられていない様子がうかがえる。
ES作成におけるAIの使用目的について聞くと、最も多かったのは「誤字脱字・文法チェック」(38.0%)、続いて「文章のたたき台作成」(37.3%)だった。この結果から、就活生が文章の質や型に関するサポートをAIに求めていることがわかる。また、「自己分析・ネタ出し」(30.2%)といった、思考の整理・内省にもAIが活用されていることがわかった。
AIを利用したESの選考通過率については、「選考通過率50%以上」だった人は全体の86.5%を占め、多くの就活生がAIを利用することで選考に通過していることがわかった。特に「選考通過率100%」と答えた人は21.4%で、AIの支援が大きな武器となっている可能性がある。
また、「AIを使ったことが人事にバレる」と感じている就活生は55.5%にのぼり、多くの学生が見抜かれるリスクを意識していることがわかった。一方で「バレない」とする声も44.5%あり、AI活用のリスク認識には個人差があるようだ。
◆引用元:就活の教科書(https://reashu.com/report-ai-chatgpt-es/)