11日付で花組に組替えになった極美慎が10日、星組生として最後の舞台「阿修羅城の瞳/エスペラント!」東京宝塚劇場での千秋楽を迎えた。同公演では星組トップスター・礼真琴(れい・まこと)の退団公演で、宝塚に別れを告げた。
極美は本公演後に「組替え発表になってまだまだ時間があると思っていましたが、舞台に立つのが楽しすぎて、あっという間。私は本当に不器用で、礼さんをはじめとする星組に育てていただきました。星組へのご恩、愛は、これからも絶対に忘れません。熱いパッションを燃やして頑張って参ります」とあいさつ。
カーテンコールでは、礼から「与えられた物が大きくて、もがき苦しんだことも。でも星男として1対1で戦うまでにに成長してくれた」と、苦しみもがきながら歩んできたスターとしての成長を認められ、あふれ出る涙をこらえるように唇をかんださらに「星組を忘れないでほしい。でも星男(ほしおとこ=星組の男役)を忘れるくらい、立派な花男(はなおとこ)になって下さい」とエールを送られると、我慢しきれず涙腺が崩壊した。
極美は組替え後、大地真央が宝塚初演し、何度も再演された伝説的作品「ディーン」(梅田芸術劇場11月17〜23日、東京・日本青年館12月3~11日)を27年ぶりに上演する。