育児漫画を手がけるなおたろーさんの『ゲームと上手に付き合うために』は、子どもがゲームに依存しないよう試行錯誤するなおたろーさんの様子を描いた一作。X(旧Twitter)にポストされると、2000以上の「いいね」が寄せられている。
ある日、ママ友に“普段子どもって何して遊んでる?”と聞かれるなおたろーさん。「ゲーム…かな…?」と答え、その後ふとした瞬間に「何して遊んでる?」といろいろな人に聞かれていることを思い出す。そして、多くの人は「ゲーム」という回答ではなく、「ゲーム以外の時間は何をして過ごしているのか」を聞きたかったのだと気づき…。
読者からは「ゲームばかりの子どもに悩んでいたけど、とても参考になった」などの声が。そこで作者のなおたろーさんに、同作を描いたきっかけについて話を聞いた。
―エッセイ漫画として息子さんについて描き始めた経緯をお教えください。
長男がまだ2歳になる前、ちょうど育児漫画ブログがブームで、私自身も読者としてたくさん読んでいました。毎日ワンオペ育児で心が折れそうになる中、同じように頑張っている人の姿に励まされ、気持ちが少し軽くなる…そんな息抜きとして育児漫画に救われていたんです。「私も、誰かの息抜きになるような漫画が描けたら」と思ったのが、描き始めたきっかけでした。
―同作の中で、特にお気に入りの場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。
お気に入りのシーンは、ママ友が「正直、子どもがゲームやってくれるとラクなんだよね…」とつぶやく場面です。
ゲームをしてくれないと部屋は散らからないし、おとなしいし、親は手が空く。でも「ゲームばっかりやってると良くない」と心配になってしまう…そんな葛藤を抱えて、つい子どもとぶつかってしまうことも。私も同じようなことを感じることはあったので「きっとどこの家庭でもあることなんじゃないかな」と思いました。
育児には正解がないからこそ、みんな悩みながら模索している。そのことを改めて気付かされる印象深い場面でした。
―読者にメッセージをお願いいたします。
うちの子たちは6年生と3年生になりますが、いまだに予想外の連続で、正解の見えない毎日に翻弄されています(笑)。これからもそんな日々を漫画でお届けしますので、少しでも笑ってくれたり、小さな息抜きになれたら嬉しいです。
<なおたろーさん関連情報>
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