元TOKIOの松岡昌宏(48)が27日、愛知県・東海市の劇場前で会見を実施。TOKIO解散への思いや、関わりの深い福島県について率直に自分の言葉を紡いだ。その姿にネット上では賛同の声が多く上がった。
TOKIOは1994年にデビュー。不祥事による山口達也さんの脱退、長瀬智也さんの卒業がありながらもグループとしての活動を続けていた。ただ20日に国分太一によるコンプライアンス違反が発覚し、無期限の活動休止に。26日にはグループの解散が発表された。解散の理由について公式サイトなどでは「メンバーでお互いの意思を確認し合い、このような状態になった以上、グループ『TOKIO』として活動して皆様から再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断したため」と説明された。
これらを受け、松岡は自身が主演をつとめる舞台が行われた劇場前で、TOKIO解散後、初の公の場に登場。冒頭には「この度は国分太一のことでご迷惑をおかけしております。お騒がせして大変申し訳ございません」と同じグループのメンバーとして頭を下げた。解散に関しては「率直なところ残念」としながらも、20日に行われた日本テレビ・福田社長の会見を見たことで「城島(茂)と自分がこれ以上『TOKIO』を名乗るわけにはいかないと思い、解散を決めました」と経緯を明かした。
会見の中では関わりの深い福島県についても「城島ときちんと話し合って、どうしたら迷惑をかけずに(対応できるか)…。かと言って、今やらなければいけないことを投げ捨てるわけにはいきませんので、その辺はまっとうして、きちんとした形を取りたい」と真摯に回答。会見の最後には、異例ともいえる拍手が起こっていた。TOKIOは人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)で福島を舞台にしたロケなどを多く行い、東日本大震災後の復興などにも尽力していた。TOKIO解散後も、番組は存続することが明かされている。
TOKIO解散に際しては、福島県もオフィシャルにコメントを発表。「国分太一氏は、震災直後から本県に寄り添い、長年にわたって、ともに『ふくしまプライド。』を発信してきた方でもあり、この度の事案及び本事案に絡みグループTOKIOが解散することは大変残念である」としながらも、「TOKIOがこれまで本県の復興に果たしてきた役割は大きく、今後も本県の風評払拭と風化防止を一層進めていくという観点から、城島茂氏と松岡昌宏氏には、TOKIO解散後も変わらず福島県を応援していただきたい、力を貸していただきたいと考えている」と今後も旧TOKIOとの関わりを強調していた。
この両者のコメントにはネットも感動。「こんなに筋が通っていて、気遣いができて男気のある松岡さんかっこいい」「真摯に正直に向き合ってる姿勢が伝わってきた」「行政がこんなに支持するって本当に凄い事」「福島県は受けた恩を簡単に忘れるような県ではないですよね!」と賛同のコメントが多く寄せられていた。