虫歯の痛みは四六時中続くわけではなく、引いている間は存在すら忘れてしまうことがある。そして虫歯の存在を忘れる頃、事前に歯医者の予約をしていたことも忘れて大慌てしてしまうのだ。そんな“うっかり”を間一髪で回避した体験を、ゆうさんは漫画にしてInstagramに投稿し、多くの共感を集めた。
ある日、歯の痛みに悩まされたゆうさんは、かかりつけの歯医者に数日後の診断予約を入れた。しかし、常に歯の痛みを感じるわけではない。噛むだけでのたうち回るほど痛むこともあれば、ウソのように痛みが引くこともある。
そして迎えた歯医者の診断日、痛みが引いていたゆうさんは、歯医者のことを忘れて大好きなチョコケーキを幸せいっぱいで頬張っていた。そこへ突然、スマホのアラームが鳴り響く。確認すると、なんと10分後の歯医者へ行く予定を知らせるアラームだった。
慌てたゆうさんは歯医者に駆けつけ、予約時間にギリギリ間に合わせることに成功。しかしゆうさんは、歯みがきを忘れてきたことに気づいて愕然とする。治療に来たというのに、時間ギリギリで駆け込み、口の中はチョコまみれ……。
体は大人、頭脳は子供。そんな自分の生き方に、ゆうさんはそろそろ終止符を打たねばと痛感するのだった。
同作には、3000件以上の「いいね」が寄せられ、読者からは「まったく同じことやらかした」「自分を見ているようでいたたまれなくなりました」と、共感の声が続出。そこで作者のゆうさんに話を聞いた。
―歯みがきせずに歯医者に行かれたとありましたが、先生から何か言われましたか?
かかりつけの先生は優しいけどクールな方で、この日も特に何も言われませんでした。むしろ一言叱ってもらった方が気が楽だったかも…と、ただただ申し訳なく思いました。
―アラームに救われた!というご経験が、他にもあれば教えてください。
美容室の予約をすっかり忘れていて、10分前のアラームでハッと気づき、慌てて向かったことがあります。
―なぜご自身を“猫”として表現しようと思われたのでしょうか?
失敗談も猫に置き換えると「ふふっ」と笑えて気が楽になると気づき、私や家族を猫化して描くようになりました。猫をモチーフに選んだ理由は、元々実家で猫を飼っていて(今はみんな亡くなってしまいました)、四六時中猫を吸っていたい!という重度の猫変態だからです。猫を描くだけでストレスが減っていく感じがします。
<ゆうさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://www.instagram.com/yu_cat_illustration/
▽YouTube