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直近5作品が相次ぐ大コケ&不振 主演作が韓国初の観客1億人超えの名優の現状が 「異例」と現地で話題

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ソン・ガンホは「クモの巣」でもカンヌで栄誉を手にするか
ソン・ガンホは「クモの巣」でもカンヌで栄誉を手にするか

 韓国の俳優として初めて、主演作の累計観客数が1億人を超え“ヒットメーカー”と呼ばれてきた名優・ソン・ガンホが、出演作の相次ぐ興行不振に直面していると、現地メディアのウィキツリーが報じた。

 映画「グエムル 漢江の怪物」「弁護人」「タクシー運転手 約束は海を越えて」「パラサイト 半地下の家族」の4作品で、立て続けに観客数1000万人を達成し、韓国映画のルネサンスを牽引してきたソン・ガンホだが、直近の5作品は相次いで興行不振に陥っている。

 ソン・ガンホは2019年年5月、「パラサイト 半地下の家族」の大ヒットの勢いに乗り、同年7月に意欲作の時代劇映画「王の願い ハングルの始まり」が公開された。しかし、史実との整合性問題が議論を呼び、観客数は約96万人の失敗という結果に。

 3年後の2022年、映画「ベイビー・ブローカー」で是枝裕和監督とタッグを組み「カンヌ国際映画祭」で主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げたが、韓国国内の興行成績は期待を大きく下回った。IU、カン・ドンウォンなど、豪華俳優陣の出演にもかかわらず、観客数は約126万人に留まった。

 同年下半期に出演した、制作費300億ウォン(約30億円)の大作「非常宣言」も、興行に失敗。観客数は205万人だった。

 翌年に公開された「クモの巣」は、韓国国内の観客数はわずか31万人に対し、損益分岐点は200万人。ソン・ガンホ以外にも、イム・スジョン、オ・ジョンセ、チョン・ヨビン、クリスタル(f(x))など、有名俳優が総出演したが、観客の反応は振るわなかった。

 バレーボールの監督と、高校生選手たちの成長物語を描き、昨年12月に韓国で公開された「1勝」でも、興行不振からは抜け出せなかった。実話をもとにした作品だったが、観客数はわずか32万人と、悲惨な結果に。

 5作品連続の興行失敗は、現地の業界でも「異例だ」という反応を見せているという。ソン・ガンホは過去20年間、ほぼ全ての出演作が、ヒットと高評価を同時につかんできた。主演を務めた「グエムル 漢江の怪物」(2006)は観客数1301万人、「弁護人」(2013)は1137万人、「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017)は1218万人、「パラサイト 半地下の家族」(2019)は1000万人を超え、記録的なヒットが続いた。

 不振の理由に「近年の出演作は、海外の映画祭を中心とする芸術映画に偏っている」という指摘がある。また、カンヌでの受賞歴が、かえって作品選択の幅を狭めているのではないかという意見も。

 ソン・ガンホは現在、次回出演作として、イム・スルレ監督とのタッグを組んだ「韓山を歩く」(仮題)を準備中。作品についての詳細は公開されていないが、制作陣は「より大衆的な物語に近い内容で、ソン・ガンホの真価を発揮できる映画になる」と明かしたと伝えた。

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