元参議院議員で、プロレスラーの大仁田厚(67)が18日、都内で開催されたイベントに登壇。一部で出馬が取りざたされている今夏の参院選については具体的に発言しなかったが、さまざまな政治問題について言及した。
冒頭で早速、今月から施行される「セキュリティクリアランス制度」(政府が持つ安全保障上で重要な情報として指定された情報にアクセスする必要がある者に対して、信頼性を調査・確認した上でアクセスを認める制度)について言及。「日本は資源のない国ですから、技術力が全て。どこの国とは言わないけど外国の人がそれを盗んで、持ち帰って『自分のもの』って主張するのは許されるわけがない。アメリカとかはスパイ防止法で自分の国を守ろう、子供たちにも受け継ごうという思いでやっている。僕らの財産じゃないですか。簡単に流出させて良いのか」と制度の必要性を強調した。
観客の中に、外国人オーナーの土地買い取りにより、店の立ち退きを強いられたという飲食店経営者もいたとあって、日本の土地問題についても言及。「不動産屋がお金を積まれたら土地を売っちゃうのは分かるんだけども、そういうことにならないように、僕は規制が必要だと思います」と立場を明かした。
議員時代から取り組んできた「いじめ」問題については、厳罰化が始まってから飲酒運転の件数が半減した例を挙げ、いじめに対しても「法制化」「厳罰化」が必要と熱弁。「人ひとりの人生を簡単に潰してもいいものか。未来の子供たちのためにもそういった活動を続けていかないといけない」と訴えた。
さまざまな政治課題に言及し、「一応僕も勉強はしているんですよ、あんまり好きではないけど。エネルギー、発信力を持った人間は絶対に必要だと思っていますから」とニヤリ。イベント内で参院選の話題には触れなかったが、「日本人が胸を張っていけるような国造りをしないといけない」と熱く語っていた。
大仁田は2001年から2007年までは参議院議員として活動していた。今夏の参院選出馬となれば、2018年に佐賀県・神埼(かんざき)市市長選へ出馬した以来の政界挑戦となる。