「週刊少年サンデー」（小学館）で連載された人気プロレス漫画「プロレススーパースター列伝」（梶原一騎原作）の作画を担当した漫画家の原田久仁信（はらだ・くにちか）さんが7日、心筋梗塞のため死去したことが17日、分かった。73歳だった。24年11月に刊行された原田さんの著書『「プロレススーパースター列伝」秘録』の出版元、文藝春秋が同日、公表した。葬儀は近親者のみで営まれた。
原田さんは1951年（昭和26）、福岡県出身。26歳の時の作品「ビッグ・ウェーブ」で、第1回小学館新人コミック大賞に入選。「増刊少年サンデー」でデビューした。1980年、原作者の故梶原一騎さんに指名される形で「プロレススーパースター列伝」の連載がスタート。後に梶原さんの自伝的作品「男の星座」（日本文芸社）の作画も担当した。主な作品に「劇画プロレス地獄変」（宝島社）、「KIMURA」（原作・増田俊也、双葉社）がある。
原田さんの妻が文藝春秋を通じ「5月7日、主人が心筋梗塞のため73歳の人生を閉じました。本日5月17日のプロレスフリマに向けて楽しみに準備をしていたので残念でなりません。子どものころからの夢だった漫画家になることができ、プロレスファンに愛される作品を描くこともできました。悔いのない人生だったと思います。何十年も前の列伝から応援して下さった皆様、フリマにも足を運んで下さった皆様、本当に有難うございました。感謝致します」と読者に向けてのコメントを寄せた。
