営業職の会社員は、日々の営業活動以外に、交流会やビジネスイベントに参加して名刺交換をすることもあるだろう。名刺交換は人脈形成のための重要なきっかけとなる。
株式会社研美社はこのほど、交流会やビジネスイベントに参加した経験がある営業職の会社員を対象に「デジタル名刺とSNS連携」に関する調査を実施。その結果を公開した。
はじめに、「交流会やビジネスイベントでは平均してどれくらい名刺交換をしますか?」と質問したところ、「10~20枚未満」(33.1%)と回答した人が最も多く、「20~30枚未満」(31.9%)と続いた。合わせると、約7割の人が20枚程度の名刺を交換していることが判明した。
続いて、「名刺交換後にその相手と連絡をとることは多いですか?」と聞いたところ、約半数の人が「とても多い」(13.1%)または「やや多い」(41.7%)と回答した。
そして、「名刺交換後にその相手との関係が続かないと感じることはありますか?」という質問には、約9割の人が「とてもある」(27.9%)または「ややある」(57.9%)と回答。約半数の人が名刺交換後に積極的に連絡を取ろうとする一方で、その関係を持続させることに課題を感じていることが判明した。
関係が続かない理由を聞いてみると、「相手の事業内容が自社のニーズと会わない」(43.1%)と回答した方が最も多く、「適切なフォローアップの方法がわからない」(38.2%)、「新しい関係構築の優先度が低い」(31.2%)、「名刺を整理する時間がなく連絡できない」(30.2%)と続いた。物理的・心理的両面での壁が関係継続を阻んでいることが明らかになった。