JR大阪駅から新快速で1時間40分で長浜駅に到着。西口を出て線路沿いを歩くと鉄道ファンなら一度は訪れたい「長浜鉄道スクエア」がある。
まずは現存する日本最古の駅舎として知られる旧長浜駅舎がお出迎え。日本で初めて新橋~横浜間に鉄道が開通してから約10年後の1882年に北陸本線の起点駅として完成し、当時のまま保存されている。入り口には旧長浜駅の29号分岐ポイントレールやトンネルの上部にある銘板が切り抜かれて展示。北陸本線の歴史を物語っている。
スクエア内の北陸線電化記念館には、かつて北陸本線で活躍していた蒸気機関車「D51793」と「ED70」型電気機関車が並んで展示。運転席を実際に見学することができ、運転台にあるスイッチを押すと、北陸本線の車窓の映像が投影され、実際に運転している気分に浸れる。1975年まで北陸本線で活躍した同機関車が実際に走っていた姿に思いをはせて映像を見ると、ファン心がくすぐられる。
天気が良ければ機関車の前にある建物の扉が開いているので、実際に走行する列車と北陸本線を横目に懐かしの機関車を見学できる。長浜鉄道文化館は多くの歴史資料や鉄道模型がある。観光シーズンに北陸本線を駆け抜けた「北びわこ号」は模型として元気に走行している。
屋上の展望スペースは北陸本線を通過する列車を見ることができる撮影ポイント。タイミングが合えば、試運転のため北陸本線(米原―木ノ本)間で走行するSLやまぐち号にも出会えることもある。鉄道の歴史を肌で感じてみるのもいいのでは。
開館時間は午前9時30分~午後5時、入場料は大人500円、小中学生200円。休館日は12月29日~1月3日。