アイズレー・ブラザーズのクリス・ジャスパーさんが死去した。７３歳だった。アイズレー・ブラザーズの「フォー・ザ・ラブ・オブ・ユー」「ビトゥイーン・ザ・シーツ」「ファイト・ザ・パワー」などのヒット曲を手掛けたことで知られるシンガーソングライター／プロデューサーだったクリスさんが、２３日に帰らぬ人となった。
フェイスブックに投稿された遺族による声明にはこう綴られている。「アイズレー・ブラザーズとアイズレー・ジャスパー・アイズレーのサウンドを形成する上で極めて重要な役割を果たし、３０年以上に渡り著名なソロ・アーティストとして知られた著名なシンガーソングライターでありプロデューサーのクリス・ジャスパーが、２０２４年１２月にがんと診断され、２月２３日に７３歳で他界しました」「彼は深く惜しまれ、彼の遺産は何世代にもわたってインスピレーションとして生き続けるでしょう」。
７歳でクラシック・ピアノを習い始めたクリスさんは、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院で学び、ロングアイランド大学で作曲の学士号を取得した。
１９７３年にアイズレー・ブラザーズに加入し、キーボードとシンセサイザーを担当したクリスさんは、ヴォーカル・トリオからチャートを席巻する６人組のＲ’ｎ’Ｂ／ファンク・バンドへとグループを変貌させるのに大きく貢献した。１９８４年にアーニーとマーヴィン・アイズレーとともにスピンオフ・グループ、アイズレー・ジャスパー・アイズレーを結成した後、１９８７年にはソロ・キャリアをスタートさせ、自身のレーベル、ゴールド・シティ・レコードから多くのアルバムをリリースした。
その音楽はホイットニー・ヒューストン、２パック、ジェイ・Ｚらにサンプリングもされているクリスさんは、アイズレー・ブラザーズのメンバーとして１９９２年にロックの殿堂入りを果たし、２０１４年にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞した。
