参院議員の鈴木宗男氏が1月25日、自身のフェイスブックを更新し、誹謗中傷についての思いを明かした。
SNSなどでのコメントについて「無責任な発言は迷惑千万である。早くきちんとしたルール作りをすべきである。」と指摘。「合わせて世界でたった一つの命である。自ら命を絶ってはいけない。生きたくても病気や事故や自然災害で突然亡くなることがある。生きることが大事なのである。」と命への思いもつづった。
「平成14年、私は『ムネオバッシング』を受けた。ありとあらゆるメディアが『あることないこと』いや『ないことないこと』で私を叩いてきた。唖然と愕然したことを想い出す。」と2002年当時の自身の経験を吐露。「共産党の佐々木憲昭氏の『ムネオハウス』とか、辻元清美氏の『あなたは疑惑のデパート、総合商社』と言った国会での質問が更に火に油を注ぐように『鈴木宗男 悪』となってメディアは叩いてきた。」と完全に悪役だった当時を振り返った。
「まったく私は関与していないことでも嘘、デタラメの報道がまかり通っていた。私も気が滅入(めい)ったこともあったが『やましいことはしていない。負けてたまるか』と自分をふるいたたせた。」と踏ん張った思いも明かした。「政治家にとって言葉は『命』である。正しいと思って言ったならば最後まで主張すべきである。」と信念も明かした。
自身を「歴史的バッシングを経験した者」と表現した上で「誹謗中傷された皆さんに『いったん口にしたことは覆(くつがえ)せれない。間違っていたらすぐ訂正、お詫びし、いや、正しいと思ったら最後まで筋を通すのが人の道だ』とアドバイスしたい。」(原文まま)と安易な言葉に警鐘を鳴らした。
鈴木氏は2002年、北海道開発庁長官を務めていた当時に公共工事の受注をめぐって建設会社から賄賂を受け取ったという疑惑が取りざたされた。証人喚問を受けた後に逮捕され、約8年、最高裁まで争ったが、2010年9月に懲役2年・追徴金1100万円の実刑が確定した。その後服役。刑期を終え、公民権停止の期間も終えた後に再度立候補し、国会議員として返り咲いた。