世の中には、不動産を巡るトラブルがいくつも存在する。漫画家の前田シェリーかりんこさんがX(旧Twitter)にポストした『この訴訟は終わってるんですが、仕事が終わってないので来年続き描きます』は、“住居引き渡しの11日前に売主から「売れない」と言われてしまう”というトラブルについて描かれたコミックエッセイだ。
前田さんの実体験に注目した人は多く、約9000もの「いいね」を獲得し、さらに「本当にありえないトラブル」「読んでるだけで怒りがわいてくる」など様々な反響が寄せられている。そこで作者の前田さんに同作を描いたきっかけについて話を聞いた。
―同作を描いたきっかけを教えてください。
裁判中に描き始めたんですが、被告にあたる売主が到底看過できない行動や発言を繰り返していたため、怒りが我慢ならず描き出しました。
当初より描くつもりではいたんですが、そんなに早く描くつもりもなく、ゆるっと裁判をやってましたが、漫画を描く際の原動力ともいえる喜怒哀楽の「怒」が憤怒モードになったので、弁護士に相談しつつ描き始め、同じようなトラブルに遭う人がいなくなるよう、今悩んでる人には活力を与えられるよう、不動産売買における注意喚起も含め描き始めました。
―前田さんが経験したことは稀なケースかと思いますが、こういったトラブルを通して読者に伝えたいこと、気をつけてほしいことがあれば、ぜひ教えてください。
この漫画は実際に私が2年ほど前に体験した話で、都内物件を購入し該当物件の引渡しの11日前に「売却できない」と売主から突然言われたことから端を発し訴訟裁判を起こすという不動産トラブル話です。
仕事などの都合もあり、まだ冒頭部分しか描けてないのですが、この後、警察に行ったり日本弁護士会が関わってきたり、とにかく大変でした。裁判にかかった費用なども今後明確に描いていく予定なので訴訟を検討されている、もしくは渦中にあり悩んでいる方の参考になるような漫画に仕上げられればと思っております。漫画を読まずとも、これだけ皆さんに知ってほしいことは「どんな時も録音」です。
―読者にメッセージをお願いいたします。
私の怒りを消化すべく注意喚起も含め、読んでる方々にワクワク、ドキドキ、イライラしていただけるような構成にしていければなと思っております。2025年中に完結を目指して描きますのでお楽しみに!
<前田シェリーかりんこさん関連情報>
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