古くから言い伝えられてきた架空の生き物は、ひと口にいっても様々な種類が存在する。日本であれば神様や妖怪が有名なところだが、そういった世界の有名なキャラが一堂に会した場合、どのような化学反応が起こるのだろうか。
以前、漫画家の柏木大樹さんがX(旧Twitter)にポストした『グッバイアイデンティティ』は、ユニコーンと天使、そして風神が登場する物語だ。珍しい組み合わせのショート漫画は多くの人から注目を集め、5.3万もの「いいね」を獲得している。
ある日、ツノのないユニコーンと翼のない天使が道端で出会い、口論の末に殴り合いのケンカに発展。ケンカが収まると、ユニコーンは岩に衝突してツノが折れてしまったこと、天使は空を飛んでいたら、急に翼が切り取られてしまったことを各々が説明する。そうこうしているうちに茂みの中から、泣いている風神がやってきて、話を聞けば、風神も突然飛んできた尖ったものによって風袋に穴が空いてしまったようで…。
ユニコーンと天使、風神によるドタバタ劇に対し、読者からは「カオスな展開だったけど、最後は良い話で面白かった」「尻コーンで大爆笑した」など好評の声が続出。そこで作者の柏木さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
―同作を描いたきっかけを教えてください。
ツノを失ったユニコーンと翼を失った天使のアイデンティティ、というネタは何年か前からあったのですが、もう一人誰か欲しいと思ってた折に、静岡の「MOA美術館」で「風神雷神図屛風」を拝観し、「風神、いける」と思い、昨年末にようやく着手しました。
―作中のユニコーンは魔法を使える存在でしたが、これはオリジナルの設定なのでしょうか?
「マイリトルポニー」というアメリカのアニメのユニコーンが魔法を使えるので、その設定にあやかりました。
―読者にメッセージをお願いいたします。
お尻に物を入れてはいけません。
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