韓国のtvNドラマ「いつかは賢くなる専攻医生活」の放送日がついに確定し、放送準備中であるという知らせが入り、大きな注目を集めている。数カ月にわたって放送が延期され“お蔵入り説”までささやかれていた作品に、再び関心が集まる。
韓国メディアOSENの報道によると最近、「いつかは賢くなる専攻医生活」は2025年夏に放送予定で、ドラマ関係者は取材に対し、「『いつかは賢くなる専攻医生活』は、来年夏の放送を目標に、準備を進めている」と明かしたという。内部では「これ以上、放送を延期できない」という判断が下され、具体的な日程を調整中とのこと。配信プラットフォームとの契約や違約金問題も、これ以上の延期を許容できない、重要な問題のひとつとして作用したという。
OSENは、「内部でも、いつ終わるか分からない医療ストライキ問題に、これ以上の延期はできないと判断し、来年の放送を計画している」と伝えた。ただし、これに対してtvN側は、「放送時期は未定」と慎重な反応を見せた。
「いつかは賢くなる専攻医生活」は、人気ドラマ「賢い医師生活」のスピンオフ作品で、鐘路(チョンノ)にあるユルジェ病院の産婦人科に勤務する、研修医たちの物語。コ・ユンジョン、シン・シア、カン・ユソク、ハン・イェジ、チョン・ジュンウォンなど、若手俳優たちが研修医役で出演し、「賢い医師生活」が見せた、温かく愉快な雰囲気をつないでいく。
本来、今年5月に放送予定だった本作は、想定外の事態により、2度にわたって放送が延期された。主な原因となったのは、昨年起こった医療界のストライキだ。政府による医大の定員拡大政策に反対し、研修医たちが一斉に退職届を出したこの騒動は、医療界と大衆に大きな波紋を呼んだ。医療現場の現実を描こうという「賢い医師生活」の企画意図が、医療ストライキという敏感な問題と重なり、放送を延期せざるを得なくなった。
本作だけでなく、国内で常に人気ジャンルである医療ドラマそのものが、昨年のストライキ問題によって大きな打撃を受けた。医者の献身を扱った作品が「特定の集団を、美化することになる恐れがある」と指摘され、大衆からの反感が増した。医療界の反発と、大衆によるメディアへの圧迫の中、多数の医療ドラマの制作と放送が、何度も延期されたことが知られている。
現在、「いつかは賢くなる専攻医生活」は、すでに撮影を終えた状態で、後半の作業まで完了したことが伝えられた。tvNの2025年放送ドラマのラインアップ発表時には、本作は含まれておらず、再び無期限延期説がささやかれたが、最近になって放送確定の知らせが入り、ファンの期待が寄せられている。
本作は、大人気を博した「賢い医師生活」シリーズに続く作品として注目されている。前作を担当したシン・ウォンホ監督と脚本家のイ・ウジョン氏はクリエイターとして参加し、脚本は「賢い医師生活」「恋のスケッチ~応答せよ1988」で補助脚本家を務めたキム・ソンヒ氏が担当。演出は、ドラマ「染み」「不慣れな季節に会おう」などを手がけたイ・ミンス監督が務めた。