日常の移動手段として自転車を利用している人は多いだろう。通勤や通学、買い物に至るまで、自転車は生活の一部として欠かせない存在である。筆者もその1人であり、毎日自転車で通勤している。しかし先日突然タイヤがパンクする事態に見舞われ、改めて自転車のメンテナンスの重要性を痛感した。
この時にタイヤとチューブの交換で4500円もの出費を強いられたことから、パンクしないタイヤ、いわゆる「ノーパンクタイヤ」について調べはじめた。ノーパンクタイヤにはいくつかの種類が存在し、それぞれに特徴がある。以下で代表的な種類とその特性を詳しく紹介する。
まずはタイヤの内部がゴムなどの素材で詰まっているソリッド(固体)タイヤだ。耐久性が高く、メンテナンスもほとんど不要である一方、乗り心地がやや硬く感じられるデメリットもある。また通常のタイヤに比べて重量が増すのも注意すべきポイントだろう。
ソリッドタイヤに比べて軽量なノーパンクタイヤとして、 ハニカムタイヤも有名だ。ハニカムタイヤは内部が蜂の巣状の構造を持つタイヤで、この構造により空気を使わずにクッション性を確保している。ソリッドタイヤより軽量なだけでなく、乗り心地も比較的快適である。ただしソリッドタイヤに比べて価格が高めだ。
特殊なインナーチューブを使用してパンクを防ぐタイヤもある。インナーチューブ自体がパンクに強い素材でできているため、外部からの衝撃や異物に対して高い耐性を持っている。通常のタイヤに近い乗り心地を提供する一方で、完全なパンクレスではないため定期的な点検は必要だ。
内部にポリウレタンフォームを使用したポリウレタンフォームタイヤは、クッション性が高く、乗り心地も良好である点がメリットである。しかし、価格が高めであることと、特定の自転車モデルにしか適さない場合があるので、購入時は自分が持っている自転車に装着できるか確認してからにしよう。
通常のタイヤからノーパンクタイヤへの交換をおこなう際は、自転車のホイールサイズに合ったノーパンクタイヤを選ぶことがポイントだ。
また通販サイトで見てみると、種類によるがホイールとセットで1本約12,000~15,000円で販売している。タイヤだけなら1本約3,000円だったが、これが自分の自転車に装着可能なのか調べる手間を考えると、ネット通販で購入するよりも自転車店で相談しながら購入した方が確実だろう。
自分の自転車に最適なノーパンクタイヤを手に入れることで、パンクトラブルの心配から解放され、より快適な自転車ライフを送れるにちがいない。