故マイケル・ジャクソンさん(享年50)の伝記映画への世間の批判について、俳優のコールマン・ドミンゴが語った。
マイケルの遺産管理団体がプロデュース、アントワーン・フークア監督による『マイケル』で、コールマンはキング・オブ・ポップの父親ジョー・ジャクソンを演じた。マイケルに対する児童虐待の告発により批判の的となっている同作について「彼に関するそういった意見は私には全く関係がないことだ。キャラクターが何よりも大事なんだ。そして遺産管理団体、アントワーン・フークア、(マイケルを演じた)類いまれなジャファー・ジャクソンという素晴らしい人々と一緒に仕事をするということがね」と語った。
同作にマイケルの遺産管理団体が深く関わっていることへの人々の懸念について尋ねられ、「わからないな。早い段階で自分はそのことを切り離していたから」「私が奉仕するのは作品であって、反応じゃない。自分があのように演技できる唯一の理由だ」と答えた。
一方自身が演じた父親ジョーを訴えたマイケルを「複雑な人間」として描いている同作について「誰にでも語るべきストーリーがある」と続けた。
ブロードウェイ・ミュージカルの『パッシング・ストレンジ』や『スコッツボロ・ボーイズ』など意見を二分する作品への出演に慣れているというコールマンは語った。「私の仕事は好かれることじゃない。物語を伝えることだ。承認は目的じゃない。映画やテレビの仕事にそれを生かしてきた」「『カラー・パープル』で私がファンテイジア(バリーノ)に口答えした時、『彼に共感するものがある』と人々は言った。それでいい。そこに強い感情をあなたは抱く、しかしそれは私という人間ではないことを願うよ」