英サウサンプトン大学の研究チームは、このほどレーザーを使って人間の全ゲノムを5Dメモリークリスタルに保存した。このデータストレージは、巨大な力や極端な温度、宇宙の放射線への露出にも耐えることが可能。クリスタルに保存されたDNAが、人類の滅亡時に役立つ可能性があるという。
今回の研究開発で、絶滅の危機に瀕している動植物のDNA保存への利用も期待できる。
主任研究者のピーター・カザンスキー教授は説明した。「他の研究から、単純な生物の遺伝物質を合成し、既存の細胞に使用することで実験室で生存可能な生きた標本が作れることがわかっています」
「この5D メモリーのクリスタルは研究者らが植物や動物のような複雑な生物を、将来の科学が許す限り、復元のための遺伝情報の恒久な保存場所を構築する可能性を開くものです」