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2400キロ離れても動作の遅延はわずか0.06秒 離れた場所から前立腺摘出手術 ロボット遠隔手術の新時代へ

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外科医が遠隔でロボットを操作し手術を成功させた ※写真はイメージです
外科医が遠隔でロボットを操作し手術を成功させた ※写真はイメージです

 ロンドンの外科医が、約2400キロメートル(1500マイル)離れた場所からロボットを操作し、前立腺摘出手術を成功させた。

 ザ・ロンドン・クリニックのロボット手術専門センターを率いるプロカル・ダスグプタ教授は、ロンドンにあるコンソール(制御装置)からイベリア半島南端のイギリス海外領土であるジブラルタルのセント・バーナード病院にいる62歳のポール・ボクストン氏の手術を実施。3Dカメラを搭載した中国MicroPort(マイクロポート)社の4本腕ロボット「Tumai(トゥマイ)」を介し、高速回線を通じて臓器の摘出に成功した。

 驚くべきことに、外科医の操作とロボットの動作の遅延(レイテンシ)はわずか0.06秒(60ミリ秒)だったという。

 前立腺がんを患っていたポール氏は、この画期的な手術の第一人者となることに「迷いはなかった」と語る。「周囲からは「本気か?」と言われましたが、これで医療に恩返しができると考えたのです。サッカーに例えるなら、外科医の世界は今、チャンピオンシップからチャンピオンズリーグへと飛躍したのです」と話した。

 本来、手術のために長年住んだジブラルタルから英国本土へ移動することを覚悟していたポール氏にとって、この遠隔手術は最良の選択肢となった。

 ダスグプタ教授は、この「画期的な」手術が極めて順調に進んだことを強調。「2400キロ離れた場所から完全に制御し、遅延もほとんど感じなかった」と述べた。なお、現地ジブラルタルのチームは、万が一接続が途絶えた場合に備え、即座に手術を引き継げる体制を整えていた。

 ダスグプタ教授は14日、欧州泌尿器科学会(EAU)にて、世界2万人の外科医がライブ視聴する中、再び別の患者への遠隔手術を実施する予定だ。

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