韓国軍へ入隊中のBTSメンバーSUGA(シュガ)が、電動キックボード(後にスクーターと修正)を飲酒状態で運転し転倒、警察から調査を受けたことが判明後、SUGAの乗車していたものが、PMと呼ばれる個人型移動機器ではないことが確認されたと9日、韓国メディアDispatch(ディスパッチ)が単独で報じた。PMでない場合は、自動車の飲酒運転と同じ基準となり、刑事処罰を受けることになる。
龍山(ヨンサン)警察署の関係者はこの日、同メディアの電話取材に応じ「SUGAは電動スクーターを運転していた。該当機器を確認したところ、PMに含まれていなかった」と明かしたという。
PMはPersonal Mobilityを略したもので、最高速後25km未満、車載重量30kg未満の移動機器を指し、低速型電動移動装置などが「PM」と呼ばれる。SUGAが運転した電動スクーターは〝原動機付自転車〟に分類されるものだったため、刑事処罰対象となる。先の警察関係者は「PMを運転していたら、行政処分を受けるだけだった」と説明した。
道路交通法によると、飲酒運転血中アルコール濃度0.08%以上であれば、1年以上2年以下の懲役、または500万ウォン(約50万円)以上1000万ウォン(約100万円)以下の罰金対象となる。
今後の警察調査日程は未定で、飲酒運転により発生した被害規模、運転距離、経緯、前科有無など総合的に見る予定だ。
兵務庁は「勤務時間外に起きた事件であり、社会服務要員として別途の処分はない」「拘束されると、その期間の服務が中断される」とし「それ以外の処罰については、別途措置はない」と伝えた。
SUGAは8月6日夜、ソウル龍山区周辺で飲酒後に電動スクーターを運転し、駐車中に転倒した状態で発見された。当時駆け付けた警察官による飲酒測定で、血中アルコール濃度が0.08%以上であったため、免許取り消し処分と反則金が課せられた。
その後、SUGAと所属事務所のBIGHIT MUSICは即座に謝罪文を発表したが、文中で「電動キックボード」と記載していたものが、ネット上で拡散された防犯カメラにより「電動スクーター」であることが判明。「事件を意図的に縮小させていたのか」との批判が寄せられ、同社は再び「サドル付きキックボードと認識していた」「事件を縮小させる意図はなかった」と謝罪文を公開した。