ラッパーのカニエ・ウェスト(47)が妻と共に、未成年者も閲覧可能なアダルト動画を従業員らに送っていたことが分かった。反ユダヤ主義的な発言で大手ブランドから次々と契約を打ち切られたカニエだが、元従業員らからの訴訟が相次いでおり、最新の訴訟では自身と元参謀のマイロ・イアンノプロスが被告となっている。
カニエは、今年4月に「イージー・ポーン」というアダルト映画ビジネスを立ち上げると発表していた。訴状によると妻ビアンカ・センソリと共にハードコアな性行為が含まれたファイルの共有リンクを従業員に送ったとされており、ポルノアプリを開発する際に、プロジェクトに携わる未成年者がその動画を見ることが防げなかったとされている。ちなみに被告の中にビアンカの名前は含まれていない。
TMZが入手した訴状の中で原告は、カニエのチームがコバズ、タイダル、スポティファイ、アップル・ミュージックなどに対抗したストリーミング・サービス、YZYVSNをスタートを決めた際、従業員らを「新たな奴隷」と呼び、強制労働や残酷で非人間的、もしくは品位を傷つけるような扱いをしたと主張している。
被告のカニエとマイロは、14歳の未成年も含まれた黒人メンバーで構成された国際的な開発者グループを雇った今年の春にそのような行為を始めたとされている。リモートで連絡を取り合っていた従業員らだが、カニエとマイロは、労働条件を守り不満を言わずアプリが完成した際には12万ドルの支払いを約束していたそうだ。
しかし事態は変わり、カニエは全ての従業員に秘密保持の契約書にサインするよう命令、未成年者を解雇すると脅し、従わなかった場合給料を払わないとしたという。また、未成年者の開発者らはボランティア契約への署名も強いられたとしている。さらにグループチャットを通して白人マネージャーらが、従業員の年齢、人種、性的志向、出身国を揶揄する場面もあったそうで、訴状にはマイロが黒や褐色の肌の絵文字を使用したり若い従業員を「スクールシューター」呼ばわりしたと記載されている。