同性愛公表の米人気ドラマ俳優、有罪判決が覆される ヘイトクライム「自作自演」を巡り

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画像はイメージです(Valentin/stock.adobe.com)
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 ドラマ『Empire/エンパイア 成功の代償』などで知られる俳優ジャシー・スモレット(42)の有罪判決が米イリノイ州最高裁によって覆された。同性愛を公表しているジャシーは2022年3月、警察に人種差別的かつ同性愛嫌悪的な暴行の被害者であるとして、虚偽の報告をした罪で有罪となり、150日間の懲役刑を言い渡されたが、今年9月にジャシー側は上告を申し立てていた。

 ジャシーの弁護団は、最初の告訴が取り下げられたにもかかわらず、特別検察官が再審理を決定したため、ジャシーの権利が侵害されたと主張していた。

 2019年、ジャシーはシカゴの繁華街で2人の男に首に縄をかけられるなど人種差別的かつ同性愛嫌悪的暴行を受けたと通報していた。その後、疑惑が深まり、最終的に警察は、ジェシーが2人の知人とともに襲撃を自作自演したと断定。しかし、ジャシーが社会奉仕活動を終え、1万ドル(約150万円)の保証金を没収されたため、最終的に告訴は取り下げられていた。

 そして2020年、特別検察官がジェシーを再起訴。警察に襲撃の被害者であるとして、虚偽の報告をした罪で有罪となり、150日間の禁固刑を言い渡されたが、今回イリノイ州最高裁判所が、ジャシーが2019年に交わした司法取引をすでに履行したことを認め、有罪判決を覆した。

 ジャシーは一貫して、「デマはなかった」「ヘイトクライムの標的になった」と無実を主張してきた。

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