行政書士で選挙プランナーの戸川大冊氏が26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、兵庫県の斎藤元彦知事の選挙戦に係わったことをSNSなどで発信し、問題となっているPR会社について言及。問題解決は「全部嘘でしたということしか、解消法はないのかなと見ている」と述べた。
この日は斎藤知事の選挙戦について特集。PR会社がSNS運用などに深く関わった可能性があり、それが事実であれば公選法違反の疑いもでてくるが、斎藤知事は前日の囲み会見で違反にはあたらないとの認識を示し、PR会社にはポスター製作などで70万円を支払ったなどと説明している。
事の発端は、PR会社代表が投稿プラットフォーム「note」に記した文書。これを読んだという戸川氏は「最初に『note』を見た時は、これは酷いなって感じですよね。こんなことを公表するのは、守秘義務もあったもんじゃない」と相当驚いたと振り返った。
戸川氏自身も「どういう案件を受けたかは、基本的に公表はしない」「守秘義務を負ってますので、そういうことは公表できない」と説明。すると玉川徹氏が「(文書は)全部嘘でしたとなったらどうなる?」と亀井正貴弁護士に質問。亀井弁護士は「そうなったら、できるとしたら斎藤さん側がPR会社へ損害賠償をやれるかどうか」と述べた。
玉川氏は「でもあそこまで書いておいて、あれは嘘でした…となる?」と戸川氏へ再度質問。戸川氏は「自分のPRが上手で、書きすぎた、盛り過ぎたというのはあるかと思うが、それでなければあり得ない話で、お金をもらっていたら違法なので、最終的には『全部嘘でした』ということしか解消法はないのかなと見ている」と述べた。
そうなれば、PR会社は信用を失うが、戸川氏は「すでに信用は失ってますから。公表した時点で失っている」とコメント。ただ菊間千乃弁護士は、文書だけではなく「写真とかも残っているから、全部嘘はなかなか難しいのでは」との見解を述べていた。