ドナルド・トランプ氏（77）が、大統領時代には禁止を試みていたTikTokにアカウントを開設した。1日にニュージャージー州ニューアークで行われたUFC302の試合を観戦した際の様子を初投稿。視聴回数は5600万回を超え、フォロワー数も開設からわずか2日間で300万人を超える人気を見せた。
11月5日の大統領選挙を前に「アメリカ国民に訴える利用可能なあらゆる手段を利用する」と宣言していたトランプ氏の広報担当であるスティーヴン・チャン氏はこう声明を出している。
「私たちは最前線を無防備にすることはありません。これはトランプ支持でバイデン反対のコンテンツを求める若年層に対する継続的な働きかけを表しています」「英雄的な歓迎を受け、何千人ものファンからの歓声を受けたUFCイベントは、トランプ氏のTikTok開設するのに最適の場所でした」
一方で、再選を目指すジョー・バイデン現大統領（81）は、今年2月に同アカウントを開設、34万人超のフォロワーを獲得していた。
トランプ氏は大統領在任中、国家への脅威だとして同中国系アプリの禁止を試みたが、連邦裁判所によって阻止されていた。しかし、TikTokは親会社バイトダンス社が同アプリのアメリカ事業を売却しない限り、国内での利用を禁止するとした法案にバイデン大統領が4月に署名しており、今後の行方が分からない状態となっている。
