ドナルド・トランプ前米大統領(77)は、ホワイトハウスからアンドリュー・クオモ前ニューヨーク知事(65)の弟に、イタズラ電話をかけようとしたそうだ。
当時、大統領だったトランプ氏が、CNNのニュースキャスターだったクリス・クオモ氏(53)に、イタズラ電話をかけようとしたことを、クオモ前知事の首席補佐官だったメリッサ・デローザ氏が24日発売の回顧録『ホワッツ・レフト・アンセッド:マイ・ライフ・アット・ザ・センター・オブ・パワー、ポリティックス・アンド・クライシス』の中で明かした。
デローザ氏によると、当時クオモ知事がコロナ感染拡大後のインフラ資金を出してもらおうとトランプ大統領に会いにいった際に、大統領執務室で起きた出来事だそうで、食事を前にトランプ大統領は受話器を手に取り、「クリスの電話番号は何だい?」「君の弟だ。番号は?今彼にイタズラ電話をかけたら、すごく面白いじゃないか」と言ってきたという。
そこでクオモ知事は、弟は「今忙しいと思う」と言いながら、何度もその要求を退けたものの、大統領は「いいじゃないか、とても面白いことになるぞ!」と言い続けたそうだ。しかし、最終的に大統領は、「わかった。でも面白かっただろうに」と言い、イタズラ電話をかける計画をあきらめたという。
デローザ氏は、「この出来事は、幽体離脱しているかのように感じた」と振り返っている。
2021年、クリスは、セクハラ疑惑がもちあがっていた兄アンドリューの擁護活動に助言したとしてCNNを解雇されていた。