柿沢未途氏の辞職に伴う衆院東京15区補選が28日、投開票され、立憲民主党から立候補した元江東区議・酒井菜摘氏(37)=共産党、社民党支援=の当選が確実となった。
投票が締め切られた午後8時に当選が確実となる〝秒殺〟での勝利。同補選のみならず島根1区、長崎3区を含めた3補選で立民候補が全勝する結果になった。江東区内の酒井氏の選挙事務所は党幹部や支持者らが詰めかけ、大きな歓声に沸いた。
酒井氏の当選を受け、マイクを握った同党都連会長の長妻昭政調会長(63)は「これではっきりと、自民党の政治改革案に落第点がつきました。裏金の実態解明にも、落第点がつきました。両方とも、顔洗って出直せということです」と、ボルテージを上げた。
さらに「きちっとした実態解明もできないでしょう。きちっとした案も出てこないでしょう。であれば、岸田さんは解散総選挙をして、国民の皆さんに聞いてみろ!」と声を張り上げると、支援者から「そうだ!」と拍手が湧いた。
長妻氏は「早く総選挙を実行してですね、この混乱した政治を皆さんの民意で収めていく、ということの狼煙(のろし)が上がった」と勝利の意義を強調した。