北村晴男弁護士が19日、自身のYouTubeチャンネルに動画を掲載。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者が大谷の口座から不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された件に触れ、当初の自身の見解を「間違えました。大嘘つきに騙された自分を恥じております」とし「申し訳ございませんでした」と大谷に謝罪した。
動画内で「実は私、本当に大谷選手に申し訳ないな、と思うことがあります」と切り出した北村弁護士。同件が明るみに出た当初、水原容疑者は違法賭博でつくった借金を「大谷が肩代わりしてくれた」と説明していたが一転、翌日には「大谷はギャンブルや借金について何も知らない」と説明を翻した。この不可解な展開を受けて、当時の自身の見解を「どっちが本当なんだろうと考えた時に、正直言いますと、大谷も人が良さそうだから、しかも大金も持っているでしょうから、自分を今まで助けてくれた一平が賭博の借金で苦しんでいて肩代わりしてくれと言われたら、しょうがねえなと思って肩代わりした可能性が7割くらい」と考えたという。
加えて「(肩代わりしたとなると、大谷も)大変重い罪に問われる可能性があったので、そうなるとMLBも大谷に対して長期間の出場停止処分を科すんじゃないかなと。そうなると困るから大谷を庇うために供述を変えた可能性が7割ぐらいあるのかなと思っていたんですよ」と推測していたという。
しかし、水原容疑者は銀行詐欺容疑で訴追され、北村弁護士は「申し訳ございませんでした、ほんと」と謝罪。「どんなに良い人間に見えても、とんでもない奴がいるってことは仕事上よく知っているはずだったんですが、間違えました。大嘘つきに騙された自分を恥じております」と反省した。
また「肩代わりした」との口裏合わせを依頼された大谷が拒否したことも高く評価。もし快諾していた場合「大変なことになってました。アメリカでの大谷の野球人生はもしかしたら終わったかも」と危惧し、「判断間違えなくてよかったなと私は思います」と評価した。
大谷が声明を発表した先月25日(日本時間26日)の記者会見で、質疑応答がなかったことについては「しょうがないです」と擁護。「刑事手続き進行中ですから、変に質問を受けて(記者と)やり取りして、ちょっと言い間違えたことがひとり歩きして大変なことになることはよくありますから」とし、声明を発表するだけにとどめたことを「正しい判断」とした。