政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志氏(56)が19日、国会内での会見で、衆院東京15区補選(28日投開票)に同団体から立候補している弁護士の福永活也氏(43)の選挙ポスターデザインを公開した。N党候補ながら「自民党政策を推薦します」とうたい、「政策」の2文字は小さい。
立花氏は「僕はいたってまじめに作って、考えている。急に思いついたわけではなく、まさに我々NHKから国民を守る党は自民党の政策、予算に賛成し、79年もの間平和を、安全が守られ戦死者がいないこの国を創り出したのはやはり自民党のおかげであり、この平和や安全を継続していくことに協力していきたい」と、意図を説明した。
同補選には9人の候補者が乱立しているが、自民党は擁立を見送った。立花氏は「自民党を推薦していると。自民党から推薦じゃなくて、自民を推薦しています。だますつもりはないですよ。我々は自民党さんに擦り寄っているんですよ。『一緒に政権に入れて』って」と、自民党支持者の受け皿を狙う。
立花氏は「選挙(投票日)当日に貼り替えるのはNGで、それまでに貼り替えればOK。あと、自民党の政策を推薦するというのは、自民党に許可はいらない。自民党が(候補者を)推薦していますとあったら虚偽になりますけど。自民党の功績をたたえて、政策を推進しているので『それに賛同していただけるなら投票してください』なので。早合点する人はちょっとね。でも、早合点しても自民党を応援している人が入れるので」と、公職選挙法上もセーフとした。
衆院東京15区補選には福永氏の他、無所属の乙武洋匡氏(48)=国民民主党、都民ファーストの会推薦、参政党の吉川里奈氏(36)、無所属で元衆院議員の秋元司氏(52)、日本維新の会の金沢結衣氏(33)=教育無償化を実現する会推薦、政治団体・つばさの党の根本良輔氏(29)、立憲民主党の酒井菜摘氏(37)=共産党、社民党支援、政治団体・日本保守党の飯山陽氏(48)、無所属で元参院議員の須藤元気氏(46)が立候補している。