センダイガールズ(仙女)の東京・後楽園ホール大会が14日に行われ、4月から専属契約を結んだスターダムのワンダー王者、安納サオリが6人タッグ戦に出場。愛海、水波綾と組み、高橋奈七永&ZONES&ChiChi組と激突した。10分20秒、愛海がダイビングボディプレスからの片エビ固めでChiChiから3カウントを奪取。契約締結後、初めて他団体を横断した週末3連戦を白星で締めくくった。
仙女タッグ王者とともに躍動した安納。元気すぎる奈七永のラリアットになぎ倒される場面もあったが、ZONESに網打ち式原爆固め、鉄柱からのミサイルキック、ブリッジ式の固め技を決めるなど持ち味を発揮。白星に貢献した。
3月まではフリーとしてスターダム、仙女、OZ、さらにノアなど、団体の垣根を越えて活躍。12日のスターダム後楽園大会、13日の乱丸フェスタ大阪・豊中大会に続く週末3連戦は、専属契約を締結以降では初めてだった。「私らしい3連戦になったと思います。これが安納サオリだと、改めて実感しました」と充実感を口にした。
契約上、他団体参戦に大きな縛りはないというが、変化もあった。3月まではワンダー王座の白ベルトを他団体のリングに持ち込むことを自粛していたが、この日のように堂々と掲げるようになった。「安納サオリのことを、そして羽南とのタイトルマッチのことをもっと知ってもらうためにも、ベルトを持ってきました。変わらない方が多いでしょうけれど、変わらなきゃいけないとも考えています」。スターダムの4・27横浜BUNTAI大会での試合が確実なワンダー王座選手権を見据え、心境を語った。
フリーとして昨年の写真集発売など、リング内外で成果を重ねてきた安納。スターダム所属となった現在地を「私自身は変わらないけれど、『安納サオリ』は変わっていくでしょうね」と説明。口調には自身への期待、王者としての責任感が込められていた。