「昭和」なつかしオモチャ「ガムパッチン」今夏にも復活!「平成版」は販売停止も「令和版」の秘策とは

中江 寿 中江 寿
2012年に販売開始された「ガムパッチン」
2012年に販売開始された「ガムパッチン」

 ドラマでも話題になったように、ここ最近はファッション、音楽など昭和レトロが注目されている。オモチャもその一つ。昭和世代では子どもの頃に友人から「あげるよ」と箱入りガムを差し出され、引き抜くと「パチン!」と金属のフレームが指に当たるオモチャを思い出す人もいるのでは。当初は「ジョークトイ」として大人向けに販売されたが、いつの間にか子どもの間で人気が広まっていった。現在は姿をほとんど見なくなったが、玩具総合問屋「株式会社 甲山屋」(大阪市)では、お祭りやイベントが多く開催される今夏にも販売を復活する意向だという。

 最初は他社のメーカーが販売を停止したことで、得意先の業者から「なんとか復活できないか」と声がかかり、2012年に「ガムパッチン」の商品名で製造、販売を開始。当時のことについて、4代目・甲山屋代表取締役社長の甲山洋史氏(43)は「最初は大人用のジョークトイだったので、(痛さの)刺激が結構あると。対象に子どもさんが多かったので、指が当たる部分に危険性がかなり絡んでいるのではないかということで、まずはそこを少し柔らかなものにしましょうかと」と振り返る。

 以前の商品は金属のフレームが直接当たっていただけに、あまり危険が伴わないようにと、ビニールテープを巻いて、ささほど痛くないようにした。ただ、最初は売れていたもの徐々に下火になり、2016年に販売を停止。「優しく作りすぎたんでしょうね。これは考え直さなければいけないかなと」。しかし、その後も周囲から復活を望む声があり、再び販売することに決めた。「それだけ人を惹きつけるのはすごいなあ」と反響の大きさを感じていた。

 ただ〝令和版〟は原点回帰するのではなく、さらなる進化を遂げるという。AR機能を使ってスマホと連動できる商品を思い描く。「ガムパッチンをコントローラーにして、ARゲームでも遊べるようにしたいですね。企画も練った上で作っていかないと。イメージとしては、ハリセンのような形で音は出るけど、痛さは緩和できるような。あとはガムのデザインですね。子どもさんにもリアルな物が喜ばれるので。オトナの方でもバレバレになってしまうと…。お祭りの時期の7月、8月くらいには店頭というか、外にお見せできる形ができれば」。世代を超えて楽しめるオモチャとして、時代が流れる中、安全性と刺激の両立を模索しながら、急ピッチで完成へ近づいている。

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