米国の実業家イーロン・マスク氏(52)が、「たまに」ケタミンを使用していることを明かした。米電気自動車大手テスラCEOのマスク氏は、幻覚作用を持つ同薬を抗うつ剤として摂取していることを認めたものの、X(旧ツイッター)や宇宙企業スペースXを含む会社を経営する能力には悪影響を与えていないとしている。 マスク氏は米トーク番組『ザ・ドン・レモン・ショー』で、こう話している。「大切なのは、実行(能力)だ。テスラは、残りの自動車産業を合わせたぐらいの価値がある。それは結構凄いことだ」「投資家の立場から言うと、私が摂取しているものがあれば、それを摂取しつづけるべきだということ」
10人の子供を持つマスク氏は、麻酔薬としても使用されるケタミンを「ネガティブな化学的精神状態」の時に「たまに」だけ、医師から処方された少量を2週間ごとに摂取するという。「ネガティブな精神状態から抜け出す助けとなるんだ」と続ける。
同氏はうつ病と診断されたとは言わなかったものの、自身が経験する脳内の「ある種のネガティブな化学的状態」は「うつのようだ」と明かしている。
普段ドラッグや酒には手を出さないという同氏は、「もしケタミンを使いすぎると、仕事ができない。私には仕事がたくさんあるからね」「通常1日16時間仕事をしている。私にとっては、それが普通で、週末に1日休みをとることすら稀だから、長時間精神を研ぎ澄まさなくてよい状況というのはあまりないんだよ」「私は酔っぱらうことができない。仕事を終わらせられないからね」と説明した。