イラストレーター、アニメーターとして長年に渡り活躍した、いのまたむつみさんが10日に急死していたことが分かった。18日、いのまたさんのX(旧ツイッター)が更新され、いのまたさんの親族が文書をアップし発表。関連して「ほんとうにあまりに突然の事でまだ色々考えられない状況です。このアカウントはとにかくしばらくは残しておこうと思ってます。リプライでメッセージをいただけましたら…きっと姉へ届くと思います」などのメッセージも寄せた。
いのまたさんは人気ゲーム「テイルズ オブ」シリーズ、アニメ化されたファンタジー小説「宇宙皇子」、富野由悠季監督アニメ「ブレンパワード」などのキャラクターデザイン、同原案を務めた。
文書では「いのまたむつみは2024年3月10日永眠いたしました」と切り出し「あまりに突然の事で... 描きかけのラフもあり、いまも天国で描いているでしょう。だいすきな猫たちに囲まれて、可愛い、強い瞳のキャラたちを どんどん生み出しているはずです」と説明。「いのまたむつみを愛して応援していただきました全ての方々に 心から感謝を申しあげます。そしてこれからも変わらず愛していただける事を願いまして、ここに謹んでご通知申しあげます」と関係者、ファンへの感謝の思いを記した。葬儀は既に近親者のみで執り行われたという。
訃報を受け、KADOKAWAは「弊社といのまた先生とは1980年代から長く深くお付き合いをさせていただきました。「風の大陸」「宇宙皇子(うつのみこ)」月刊ニュータイプでの版権イラストなどの様々なタイトルやシリーズを通じて、大変素敵なイラストを数多くご提供いただきました。誠に感謝しております」と追悼コメントを発表。
同様に「テイルズ オブ」シリーズの公式Xでは「先生の生み出して下さったかけがえのないキャラクター達との絆がいつまでもファンの皆様の心の中で輝き続けていけるよう、『テイルズ オブ』チーム一同これからも大切に物語を紡ぎ、歩んでまいります」と記した。
サンライズはバンダイナムコフィルムワークスからとして、デザイン協力を行った「機動戦士ガンダムSEED」、シリーズのキャラクター原案を手がけた「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」「セイクリッドセブン」「ブレンパワード」の作品別に追悼メッセージを発表した。