映画『X-MEN:フューチャー パスト』やドラマ『サバイバー:宿命の大統領』への出演で知られた俳優のエイダン・カントさんが死去した。42歳だった。公表していなかった虫垂がんの闘病生活の末、帰らぬ人となったことをデッドラインが報じた。
妻と2人の幼い子供を残して旅立ったエイダンさんの所属事務所の代理人は「エイダンは、ほとんどの人が真には知らない精神の深みを持っていました。それを垣間見た人は、永遠に変えられたものです」「彼は、とても多くの人々から非常に惜しまれることでしょう」と話している。
エイダンさんは、最後の作品となったフォックスのドラマ『ザ・クリーニング・レディ』のシーズン1と2で男性の主役を演じ、病気で参加できなかった昨年12月に開始したシーズン3の撮影には、後半でキャストに加わる予定だったという。
1981年にメキシコのコアウイラ州シウダード・アクニャ市で生まれ、米テキサス州で育ったエイダンさんは、歌手とギタリストになるため16歳の時にメキシコシティに渡り、地元のコマーシャルやテレビ番組に出演した後、2013年にフォックスで開始したドラマ『ザ・フォロイング』の主要な役にスカウトされた。『サバイバー:宿命の大統領』では、3シーズンにわたり大統領首席補佐官役で大統領役のキーファー・サザーランドと共演した。
また、映画界でも活躍、『X-MEN:フューチャー パスト』や、ハル・ベリーの監督デビュー作品『ブルーズド~打ちのめされても~』などに出演したほか、短編映画2作の監督も務めた。
訃報を受けて、ハルはエイダンさんのポートレートをインスタグラムに投稿。「まだ言葉が見つからない。でも私の親愛なる優しい友人エイダンは、たった今翼を得たばかり。永遠に、永遠に私の心の中に」と追悼の言葉を綴っているほか、キーファーも「彼は非常に素晴らしい魂の持ち主だった」と故人を偲んでいる。