母も関与!? 6年前に失踪した10代の英少年を保護 スペインで消え仏で発見 降霊術者コミュニティから逃走か

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 ミステリードラマのような展開が現実に起こった…。6年もの間、行方不明だった英国人の10代少年、アレックス・バティくんが、フランスで発見、保護された。配達員の男性が、道路をさまようバティくんを発見した。警察が15日に発表したところによると、少年は数日中に英北部の家族のもとに戻る予定だという。少年はピレネー山脈にある降霊術者のコミュニティから逃げ出したとみられている。

 11歳だった2017年、バティくんは、母親と祖父とともスペインのマラガで休暇を過ごしていたところ、行方が分からなくなった。母親と祖父は失踪に関連して、現在も指名手配されている。英警察は、バティくん帰国に向け仏当局と協力していると発表。仏検察当局は、バティくんの祖母が法廷後見人であるとしており、2人の再会を目指している。

 英警察は会見で「13日、フランスのトゥールーズ地区で目撃情報が寄せられた。その若い男性はバティくんと確認され、仏の警察署で保護された。男性と祖母が昨夜ビデオ通話で話をし、祖母は男性がバティくんであることを確認したが、男性が帰国した際には、当然ながらさらなる確認が行われる」

 発見者の男性は、「彼は森の中を歩いていて、完全に道に迷っているようだった。一番近い村から車で20分ほどのところだった。普通のことではないし、そんな夜遅くに歩き回るのは説明がつかない。だから帰り道、私は立ち止まって大丈夫かどうか尋ね、あるいは単純に助けて、少なくとも村まで彼を連れて行き、できるだけ早く文明に戻してあげなければ、と思った」

「私は彼を連れて配達を続けた。その時、彼は母親と一緒に誘拐されたこと、祖母のことやスペインとフランスに行ったことなど、これまでの経緯を話してくれた。領事館や大使館にも連絡を取ろうとしたが、結局警察を呼んだ」

 検察局によると、バティくんは社会福祉事業団に保護されているという。2017年にバティくんとともに失踪した母親の行方はわかっていない。英マンチェスター警察は、母親も事件に何らかの形で関与しているとみている。

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