NHK大河ドラマ「どうする家康」は17日に最終回(第48回)「神の君へ」が放送された。大坂の陣終結後の徳川家康(松本潤)の晩年、江戸幕府参謀・南光坊天海(小栗旬)が、家康の武勇伝や偉大功績を集める編纂を指揮している場面が描かれた。
文官たちが挙げてくる、家康が家臣に叱られてばかりだったなどのエピソードは「だめえ!」「ろくなのがねえ」と却下。紫法衣をまとった老僧のメークが巧妙で、演じているのが小栗だと分からないと話題になったが、「忠臣鳥居元忠との伏見城別れの杯」を提案し、天海に褒められた美女の姿も。
本多忠勝の娘で、真田信之に嫁いだ稲(=小松姫、鳴海唯)だった。ネット上でも、「あの女性は?」「なぜ稲が?」と話題となった。
当時存命で江戸にいたとも伝わる。
ドラマで天海は吾妻鏡を手に「源頼朝公にしたって実のところはどんなやつか、わかりゃしねえ。周りがしかと称えて語り継いできたからこそ、今日、全ての武家の憧れとなっておる」と語り、歴史は手が加えられて作り上げられるものだと説いた。
稲が嫁いだ真田家は、関ケ原前に生き残るために分裂したことが「犬伏の別れ」として伝わる。稲の夫信之が徳川につき、父昌幸と弟信繁(=幸村)が西軍についた。昌幸と信繁は敗者となったが、「神の君」を苦しめた知勇策略に長けた名武将として、後世に伝えられている。