英ロックバンド、キリング・ジョークのギタリストであるケヴィン・“ジョーディー”・ウォーカーさんが他界した。64歳だった。1979年から1996年まで同バンドで活動し、その後2002年に再加入していたケヴィンが、プラハで脳卒中を患い、25日に帰らぬ人となった。
バンドは公式インスタグラムにこう声明を出した。「非常に悲しいお知らせですが、キリング・ジョークの伝説的なギタリスト、ケヴィン・"ジョーディー"・ウォーカーが2023年11月26日午前6時30分、プラハで脳卒中を患った末に家族に囲まれて永眠したことをお知らせします。私たちは悲しみに打ちのめされています。安らかにお眠りください、ブラザー」
1985年発売のアルバム『ナイト・タイム』とシングル『ラブ・ライク・ブラッド』でメインストリームでの成功をも収めた同バンド、ケヴィンは、フロントマンのジャズ・コールマンが今はなき音楽紙『メロディー・メーカー』に出した広告を見てバンドに加入したという。
ケヴィンのユニークな演奏スタイルは、ギターのチューニングを1音低く設定していたそうで、「そうするとギターの響きと音量に合って、もっと重い弦も使える。一番下の弦には58を張っている。基本的にEポジションのコードを弾くとDとなる」と語っていた。
インダストリアル・バンドのザ・ダメージ・マニュアルやマーダー・インクにも参加、キリング・ジョークでは最新作である2015年の『パイロン』を含む15枚のスタジオ・アルバムをレコーディングしており、昨年にはEP『ロード・オブ・カオス』、今年3月には新曲『フル・スペクトラム・ドミナンス』をリリースしていた。
ケヴィンの訃報を受けて、フェイス・ノー・モアのビル・グールドやパブリック・イメージ・リミテッドの元ベーシスト、ジャー・ウォブルらが追悼の言葉を寄せている。