19年前に銃撃され入院した英ミュージシャン 事件を話すのはいまだに「難しいことだ」

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画像はイメージです(freehand/stock.adobe.com)
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 ロックバンド、ザ・キンクスのレイ・デイヴィス(79)は、入院を余儀なくされた2004年の銃撃事件について、いまだに話すのが辛いことを明かした。『ユー・リアリー・ガット・ミー』などのヒット曲を持つバンドのボーカルであるレイは、米ルイジアナ州ニューオーリンズでのディナーの帰り道、自分と女性の友人を狙った強盗を追いかけた際に撃たれ、その瞬間、犯人を犯罪に走らせたに違いない「絶望」について考えてしまったと語っている。

 レイはNMEにこう語っている。「話すのは難しいことだ。彼は私を撃つ直前、恐れているように見えた」「彼は銃を持っていた。私は、彼がどのような世界から来たのか、彼の人生における挑戦について考えたんだ。それはまったくの絶望だったんだ」

 レイは、2004年1月の午後8時半頃、友人とともにニューオーリンズのフレンチ・クォーターを歩いていたところ、通りかかった車が止まり、銃を持った男が飛び出してきて、レイの友人の女性の財布を奪って走り去ったという。一瞬の狂気の中で、レイは男たちを追いかけたが、そのうちの1人が振り向いて発砲、レイは足を負傷して入院した。

 事件について書くことは「カタルシス」だったいうレイは、2013年の回顧録『アメリカーナ:ザ・キンクス・ザ・ロード・アンド・ザ・パーフェクト・リフ』の中でこの事件について触れており、「善人には思えなかった」ので銃撃犯に同情していたと振り返っていた。

 ザ・キンクスは結成60周年を記念して、革新的なアンソロジー・アルバム第1弾『ザ・ジャーニー Part1』をリリース、第2弾『ザ・ジャーニー Part2』を17日に発売した。

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