オーストラリアに住む農夫が、野生のワニに襲われながらも、逆に瞼(まぶた)に歯を立てて追い払った。ノーザン・テリトリーの人里離れた地域で、フェンスの修復をしていたコリン・デヴァルーさんは、オスのワニに水の中に引きずり込まれたものの、決死の反撃で一命を取り留めたという。
牧畜業を営むデヴァルーさんはオーストラリア放送協会にこう話す。「水が引き、中心に汚い水があるだけでした。私が2歩踏み出すと、右足を掴まれたのです」「大きく噛みつかれ、私をぬいぐるみのように揺らして、水の中に引きずり込んだんです」
デヴァルーさんはワニの肋骨部分を蹴ろうと試みたものの失敗し、代わりに瞼に噛みついたそうだ。「厄介な状況でした。しかし偶然私の歯がワニの瞼を捕らえたのです。ぶ厚く、革にしがみついている感じでしたが、私は咄嗟に瞼に食いつき、追い払いました」「私は飛び出して、車があるところまで一目散に逃げました」
デヴァルーさんはワニに噛みつかれた足の怪我で約1カ月間の入院を強いらたが、近日退院が予定されている。