ハロウィーン本番から一夜明けた1日早朝、フィットネスブランド「VALX(バルクス)」を展開するレバレッジが東京・渋谷駅周辺で、ボランティアで集まったマッチョ約50人とゴミ拾いを実施した。同社の担当者にその経緯や成果などを聞いた。
ハロウィーン翌朝の渋谷に続々と集うマッチョ。手にはゴミ袋とゴミばさみ。筋骨隆々の集団が渋谷の街をきれいにすべく立ち上がった。
渋谷区に本社を構える同社。同担当者はハロウィーン後のゴミ問題が話題になる一方、「ゴミ拾いをされている方がいることは知っていたのですが、そこが話題になっていないと感じておりました」と危惧。そこで「キャッチーでSNS映えしそうなマッチョの力を借りることによって、拡散していただける。その拡散によって、より多くの方にゴミ問題に対する意識を持っていただければ」と狙いを説明した。
ゴミ袋やゴミばさみは同社が用意。参加者に持参してもらうのは「筋肉の見える服装」のみ(ノースリーブの貸出あり)。昨年のハロウィーンで初めて実施され、狙い通りメディアに取り上げられ話題に。今年7月の隅田川花火大会などでも活動し、今回は史上最多の約50人のマッチョが集った。参加者の大半は仕事前の会社員だが、日本の文化やきれいな街に感銘を受け「自分も街を守る手伝いをしたい」との思いで、海外からの参加者もあったという。
ゴミ拾いは早朝6時30分から1時間ほど行われた。渋谷区の長谷部健区長が「ハロウィーン目的で渋谷に来ないで」と強く呼びかけるなどした影響もあってか、同担当者は「(感覚的には)昨年より減ったのかなと思います」と実感。それでも、各自のゴミ袋がいっぱいになるほどの成果があったという。
今後も定期的に活動を継続予定。「楽しいイベントの裏側でゴミを拾っている人がいるということを知っていただければ」と同担当者。筋肉集団の美化活動は続く。