ロッド・スチュワート サウジでのコンサートの巨額オファーを辞退 人権問題が理由

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 ロッド・スチュワート
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 歌手ロッド・スチュワート(78)がサウジアラビアでのコンサートの巨額オファーを辞退した。同国の人権に関する問題が理由だという。

 中東でのコンサートのオファーを拒否した経緯について、ロッドはデイリー・ミラー紙にこう話す。「サウジアラビアでパフォーマンスをするかしないかに関して自分が選択権を持っていることに感謝している。あそこに住む多くの市民は選択が非常に制限されている。女性、LGBTコミュニティ、報道などだ」「私は行かない選択をしたいと思っている。あそこにある不正に光を当て、ポジティブな変化を起こすためにも」

 そんなロッドは昨年カタールで開催されたFIFAワールドカップ開会式でのパフォーマンスを断ってもいた。100万ポンド(約1.8億円)のギャラを蹴ったロッドだが、今回サウジアラビアでのコンサートはそれを遥かに上回る高額だったそうで、ある関係者が同紙にこう明かしていた。「正しいことをしようと決めたロッドは、そのオファーを受けることはできませんでした。どれだけお金を積まれようともです。お金よりもずっと大事なことがありますから」

 ちなみにサウジアラビアでは同性間の交際は違法で、破った場合死刑に処される可能性がある。

 2016年には故エリザベス女王からナイトの称号を受勲したロッド、同称号を世界のためになること、チャリティ団体への支援に使っていきたいと話していた。「いつもは自分の慈善活動に関してはただ静かに行動することを心掛けていた。けどこう思ったんだ。『僕はナイトだ。自分が人生のなかで成し遂げたこと、長年してきた慈善活動によって、ナイトの称号を受け取った』ってね」「けどそれは過去だ。僕が今活動していることを見て欲しい。僕はナイトだ。その力を人々のためにつかうべきだ。自分がしていることを見た人々が、それを補ってくれると僕は確信している」

 昨年ロッドはロシアとの戦争から避難してきたウクライナの7人家族にイギリスのバークシャーにある家を貸し、家計費全てを負担していた。他にもイギリスのエセックスにある自宅の庭師及び管理人として2人の難民を雇用していた。

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