国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が3日、国会内での定例会見で、日本維新の会の鈴木宗男参院議員(75)がロシアを訪問したことに触れ「ロシアに利用されるということがないように、十分気をつけていただきたいと思います」と苦言を呈した。
玉木氏は「我が国を含めてロシアに対しては、力による現状変更は許さない、領土の統一性を乱す侵す、侵略行為は許さないという立場でありますから、G7を中心としたそういった結束を乱す行為としてとらえられてしまう」と述べた。
日本維新の会としての考え方を聞いていないとしながらも、玉木氏は「対ロシア制裁、国際秩序を乱す動きに対する結束を乱したり、あるいはロシアに利用されるような行為とならないように、党としてもしっかり対応していただきたい。国益に関する話ですから」と、同党に毅然(きぜん)とした対応を求めた。
ロシア外務省は2日、アジア担当のアンドレイ・ルデンコ外務次官が、モスクワを訪問した鈴木氏と会談したと発表した。2022年2月のウクライナ侵攻後、国会議員のロシア訪問は鈴木氏が初となる。