YouTubeで芸能人や会社経営者らを脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)など5つの罪に問われている前参院議員のガーシー被告(51、本名・東谷義和)が21日、保釈された。同日午後、弁護人から出ていた保釈申請を東京地裁が認めた。保釈保証金は3000万円で、即日納付。身元引き受け人には、同被告の母親がなった。
ガーシー被告は同日午後7時47分、黒のワゴン車に乗って東京拘置所を出た。金髪に「88」と書かれた濃紺のTシャツ、黒い短パン姿。サンダルを履いており、ラフな格好。報道陣に向かって約10秒間、深々とおじぎをした。やせた印象を受けた。
東京地裁での19日の初公判で「間違いありません」と起訴内容を大筋で認めた。強要、名誉毀損(きそん)、威力業務妨害、証人威迫を含めた5つの罪で起訴されているが、弁護側は暴力行為等処罰法違反について、脅迫行為の常習性を否認。「脅迫行為については常習性は認められない」として争う姿勢を見せている。
東京拘置所前には、保釈申請が認められたと報じられてから約100人の取材陣が集まった。ガーシー被告は6月4日の逮捕以来、109日ぶりの保釈となる。