政治団体NHKから国民を守る党の党首で、政治家女子48党の立花孝志(56)が19日、東京地裁でのガーシー被告の初公判後に国会で会見。傍聴券をゲットし、公判を傍聴した立花氏は「ギラギラしている感じはない。牙を抜かれた猛獣のようだった。真摯(しんし)に反省しているようだったが、落ち込んでいるっていう風には感じなかった」と感想を述べた。
この日の初公判の佐伯恒治裁判長は2022年1月、立花氏がNHK視聴者の個人情報を不正に得てNHKの業務を妨害したなどとして不正競争防止法違反、威力業務妨害などの罪に問われた東京地裁の裁判で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を言い渡している。法廷に入り、かつて自身を裁いた裁判長との〝再会〟に「なんでおんねん!?と思った」と驚いていた。
ガーシー被告は逮捕時の金髪が伸び、少しやせた印象を受けたという。「被害者とその家族に対して、罪の償いをどのようにやったらいいのかというのをこれまでずっと考えてきたという言葉があって、すごく印象的だった」と話した。
傍聴席には被害者席が3席用意され、ガーシー被告は頭を下げたという。「ガーシーのやったことに、悪いこともいいこともある。そのガーシーがすごく悪い人になっている。とにかく謝罪をしなきゃいけない、謝罪をしたいという思いがすごく伝わってきた。ガーシーの対応に目頭が熱くなった」とし、脅迫を受けたとする俳優について「本当にガーシーに問題があるのかと思っています」とした。
立花氏は6月4日のガーシー被告逮捕後、一度も接見できていない。傍聴席から、これからもガーシー被告を支えていくという意思を込めたアイコンタクトをしたかったというが、かなわなかったという。「残念ながら、一度も傍聴席を見なかった。正面の少しまっすぐ下を見ている感じだった」と振り返る。
検察側の冒頭陳述では、資金の流れなども読み上げられた。「YouTubeで得たお金が1億1千万円、それ以外に1億円くらいのお金がガーシーの知り合いの口座に。ガシル(オンラインサロン)の入金額が2億円。本の印税が926万円、国会議員で得たお金が848万円。反社会勢力、暴力団とかの話は一切出てこなかった」と、これまでに明るみに出なかったガーシーの錬金術もつまびらかにされたという。
立花氏は「見捨てているわけでもないし、責任を感じる部分もある。今後も面倒見るって言い方すると上から目線かもしれないが、一緒にやっていこうということを伝えたかった」と、ガーシー被告の支援を強調。「ガーシーの将来を考えれば、罪を償えばいろんな仕事ができる。一緒に仕事をしながら、被害者への救済というか弁済をしていくことが大切な彼の罪の償い方になる。今後のガーシーの人生について、責任を持っていく」と強調した。
1時間半に渡る公判を傍聴し「ガーシーがやっていることがすごくでたらめで、彼に投票した人がでたらめみたいな印象を与える検察官の読み上げには憤りを感じた」とした立花氏。「有権者に対する責任。なぜ、ガーシーが選ばれたのか、捕まったのか。次当選したときに多くの人がわかるんじゃないですか。次の参院選でガーシーを当選させることをいかに考えていくか。もう一回選挙に通って、戻ってきたらすごい」と、2025年の参院選に、再びガーシー被告を擁立する意向だ。