国民民主党の代表選が2日、都内で行われた臨時党大会で投開票され、玉木雄一郎代表(54)が前原誠司代表代行(61)を破り、再選された。
代表選は国会議員21人、衆院選公認候補予定者13人による投票と、すでに締め切られた地方議員、党員・サポーター票を合わせた計111ポイントを争い、玉木氏が80ポイント、前原氏が31ポイントだった。
一騎打ちで敗れた前原氏は「完敗ですね。勝負は潔く負けを認めなきゃいけませんし、そうでないと次のスタートが切れませんので、現実をしっかり受け止めたいと思います」と頭を下げた。記者団から「これからも国民民主党で活動するのか?」と問われ「もちろんです」と離党を否定した。
敗因を問われた前原氏は「すべては私の力不足だと思います。国民民主党というのは、民間産別(連合傘下の産業別労働組合)の皆様方に応援いただいていて、その方々の党員・サポーターが多い。ひとりも推薦人になってもらえなかったということ。そこが結果としてはやはり、大きな理由のひとつじゃないかと思います」と振り返った。
代表選では、玉木氏との路線の違いが焦点のひとつとなった。前原氏は「私はノーサイドだと思ってますし、私個人としては非自民非共産の野党結集という立場を貫いていきたい。政策本位での政権交代を目指すと言うことは、政治家である限りは貫いていきたい。30年間の国会議員生活で変わることはありません」と、信念は曲げないとした。
政策によっては与党との協力も辞さない〝玉木路線〟が信任された形になるが「反対のための反対ではなくて、対案をまとめてそれについては与野党で協議をするということはあると思います。ただ、それが野党分断や、与党を利するということのないようにしてもらえればと思っている」と注文をつけた。
自民党との連立の可能性を問われた前原氏は「そうならないと思います。党の執行部だけで決められることではありませんし、党内の議論を諮ると言うことになると思います。その時に、私の立ち位置は明確に申し上げたい。私は自民党と組むつもりは全くありません」とブレない姿勢を見せた。