立民・泉健太代表「党としては処理水」 中国、一部党所属議員の「汚染水」表現に見解

杉田 康人 杉田 康人
国会内で定例会見に臨む立憲民主党の泉健太代表
国会内で定例会見に臨む立憲民主党の泉健太代表

 立憲民主党の泉健太代表(49)が25日、国会内で定例会見に出席。政府が福島第1原発の処理水の海洋放出を決め、24日に東京電力が開始したことをめぐり、中国が処理水を「汚染水」と表現していることに「中国政府がこう言っているから、日本の国民に大きな影響があるということではないんじゃないかなと思う」と話し、風評被害に影響しないとの見解を示した。

 泉氏は「少なくとも日本政府は、処理水という表現で、これから国民に説明して、さらにしていかなければならない」と強調。さらに「IAEA(国際原子力機関)において、国際機関が様々ある中で、日本も加わりそして、第三者的客観的に評価をする。国際機関としてのIAEAが一定の評価報告を出しているということは、それはそれで当然重みのあることだと思っています。その考え方を、いかに国民の中に広げていくか」とした。

 中国が日本の海産物について禁輸措置を発動したことに、抗議するとした泉氏は「中国の国民が日本の海産物を食べられなくなる。それは残念ですねということではないかと思いますね」と述べた。

 同党の阿部知子衆院議員(75)が自身のX(旧ツイッター)で、処理水を「汚染水」と表現したことには「岡田(克也)幹事長から、注意がすでになされているというふうに私も認識しています。日本の政治家ですから、どの党においても、政党所属の国会議員がさまざまな見解を持つということは即座に否定するべきではないと思っております」との認識を示した。

 泉氏は「党としては見解というのは、すでに固まっている。党としては処理水であると考えております」と説明した。

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