米ネブラスカ州の警察に“奇妙”な通報が入ったのは8月末だった。
「助手席に牛を乗せて走っている車がある」。当初、警察官らは、小さい牛でも乗っているのだろうと想像していた。しかし、現場に急行して目にしたのは、とんでもないしろもの。車の屋根と窓の一部を取り除いた特殊な乗用車から、はみ出しそうな巨体と長い角を持った大きな雄牛が“乗車”して公道を走っていたのだ。
助手席にいたのは、ワツシというアフリカ原産の巨大な牛。牛が乗り切れるように、車の助手席部分の屋根や窓が取り除かれていた。
この牛は、ノーフォークの西56キロにある町に住む、リー・マイヤーさん所有の「ハウディ・ドゥーディ」だった。
警察はマイヤーさんの車を停車させ、ハウディ・ドゥーディを連れて帰るよう文書で警告したという。マイヤーさんは指示に従い、町に帰った。