人気菓子「キットカット」大幅に刷新‼完成まで3年の新味が「史上最高」である理由とは

山本 鋼平 山本 鋼平
全面的にリニューアルされた「キットカット ミニ」
全面的にリニューアルされた「キットカット ミニ」

 ネスレ日本は25日、都内で“キットカット史上最高”製品発表会を開き、開発の背景、“史上最高”の理由などを明らかにした。

 国内販売50周年を機に、「キットカット ミニ」で2010年以来となる全面リニューアルを敢行。海外の開発チームとも共同し「キットカット史上最高」を自負する商品に仕上げた。9月1日以降、順次切り替えて発売する。同社コンフェクショナリーI&Rマネジャーのジリオ・ハファエル氏とともに登壇した同コンフェクショナリースペシャリストの新井拓実氏は「歴史ある製品を大きく変えることは簡単ではなかった。長い年月をかけ、多くの人が関わって、今回発売できることに誇りを感じています」と語った。

 完成まで約3年。海外20カ国でチョコレートの好みを調査し分析。日本ではカカオ感がより強いミルクチョコレート、よりサクサクな食感のウエハースが好まれることが判明した。ウエハースに挟まれるサンドクリームを加えた3方向でレシピを見直し、100種類以上を試作。市場調査ではリニューアル前の製品、競合する数種類の他社商品と比較して、60%以上の支持が商品化への合格ラインとされるが、今回は各調査で60%を大きく上回る極めて珍しい結果となった。関係者は「自信を持って“キットカット史上最高”としました」と話し、パッケージには「史上最高」の文句が大きく打ち出された。

 ハファエル氏は「お客様を喜ばせる機会ができて、とても光栄。ぜひ楽しんでほしい」と話し、新井氏は「全社の力を集結させて〝史上最高〟を実現させることができた。実際に食べていただいて、これがどういうことか知ってほしい」と呼びかけた。

 キットカットは1935年に英国で発売以来、世界80ヶ国以上で販売されているチョコレートブランド。日本では1973年から発売。2000年に初の期間限定フレーバーとなるストロベリーを発売。2003年に受験生応援キャンペーンを開始した。海外と比べてオリジナルフレーバー、商品が多く、訪日観光客のお土産としても存在感を示している。

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